お客と利益の作り方ダイアリー -美しいビジネス-

販売力を上げてから集客力をあげること。これ鉄板の方程式。順番間違うと危険。

境界線がない世界は美しい

インターネットに出会って10年。集客やセミナーや色々なことでたくさんの人に出会う機会に恵まれている。その中でここ3年くらいで強く思う事は「境界線の存在」

それこそコンサルティング的なことや店舗への集客支援やあれこれしていると「売れる店」「売れない店」がハッキリ分かってくる。
空気というか、ハリというかツヤというか。1歩入ると感じるものがあるのだ。

 

ここ2、3年の講義やらプログラムで必ず入れいるフレーズがある。この考えがコレからの時代には必要だし間違いなく重要になってくると信じて疑わない。
それは「境界線」 
境界線とは棲み分けの「目印」「境目」

買い手と売り手。プロと素人。上と下。右と左。既婚と未婚。高額と低額・・・・ここまではAでここまではBというのを「キッチリ分ける」ために存在するのが「境界線」
いわばテリトリーというか領土というか「自分の領域」みたいないもの。
旧型の商売ではこの「境界線」をハッキリさせることがスタンダードであった。

境界線を作っている商売は「上手くいきません」 

実際にそういった”見えない境界線”を作っているケースは多く、それらを感じるお店はモノが売れない。売ろうとしているから売れないわけだ。
売り手と買い手という具合に「私たちは売るのが仕事、売る立場である」と考えているからお客さんは「買う立場」に見え、買わせようとしてしまう。
販売を生業としているなら営業マン、販売員がノルマ、目標というテリトリーに立っている限り、来店者はすべて「数字」にしか見えなくなる。
「コイツ、買うのか?買わないのか?」を一番最初に考えるようになる。つまり「お客を値踏み」するようになる。見えない境界線を挟み、対峙し合う図式だ。

境界線を挟み「向かい合っている状態」
これは致命的。上手く行くハズない。


「境界線を超える」なんてカッコいい言葉があるけど、商売をしている以上は「境界線」は引くべきではない。見えない境界線は「お客には見えている」

そしてその見えない「境界線」に近づこうとしないから(売られるという危機感から)、売れない。売れないようにしているから何をしても売れない。


境界線を無くす。感じさせない。

 
僕がよく行くお店のスタッフは境界線がない。特には手を引っ張りグイグイ引っ張ってくれるし、特にはこっちに近づいて色々聞いてくれたり(喩えです)
時には「今シーズンは浜本さんの好きなカタチが少ないので、来シーズンまで待ってもいいかもよー」なんて言う。相談とか世間話で終わる事も多々ある。

そこには「売り手買い手」という境界線がない。
だから僕はそのお店のそのスタッフから買う。

ネットでもチラシでも「お客様の声」は効果がある。
効果があるとは、言い換えれば「心強い」ってことである。
なぜ心強いのか? それは(お客様の声を書いた顧客は)ユーザーによって仲間だからだ。同士。仲間。味方。だから境界線はそこには存在しない。
にも関わらず売る側に立つと既存客を一方では味方(お客様の声)として利用し、一方では敵(来店者)として見る。敵として見ているつもりは無いのだろうけど、境界線がある限りそれは対峙するわけだから敵だ。
ここに矛盾が生じてるわけだから、交わるのは中々むずかしい。つまり売れない。お互いの思惑は交わらない(売りたい・買いたい)

 

・境界線を引いていないか?
・対立していないか?

 

綺麗ごとと思う人もいるかもしれないが、これが重要。
売れている店やビジネスは「境界線」がない。
一流ホテルや一流の接客、もてなしをするサービスもすべて「美しい」
その理由の一つに「境界線がない」ということが絶対にある。

 

仕事でも恋愛でも生活でも・・・
「何か違和感を感じる時、そこには境界線がある」
境目を感じさせない。区分けしない。これがサービスってこと。